原裕美子(はらゆみこ)元世界陸上マラソン代表が万引きで逮捕

日常生活

 

マラソン元代表を2回も務めた原裕美子(はら・ゆみこ)容疑者(35歳)が8月17日、万引きの容疑で逮捕されました。

栄光のランナーの、思いもかけない転落――。いったい、何があったのでしょうか。緊急リサーチしてみました。

氏名:原裕美子(はら・ゆみこ)
生年月日:1982年1月9日(35歳)
出身地:栃木県足利市(あしかがし)
住所:足利市南大町(みなみおおまち)
学歴:足利市立山辺(やまべ)中学校卒業、栃木県立氏家(うじいえ)高等学校(現・さくら清修高等学校、偏差値46)入学、私立宇都宮文星(うつのみやぶんせい)女子高等学校(偏差値40~55)に転校、卒業
所属チーム:京セラ、ユニバーサルエンターテインメント(佐倉アスリート倶楽部)、AASPランニングクラブ
身長:163センチ
体重:43キロ
自己ベスト:5000メートル 15分38秒81 (2004年7月)
1万メートル 31分24秒33(2005年4月、兵庫リレーカーニバル)
ハーフマラソン 1時間9分28秒(2002年1月)
フルマラソン 2時間23分48秒(2007年1月、大阪国際女子マラソン)

事件が起こったのは、7月30日(日)午後4時15分ごろです。

原裕美子容疑者は、足利市大月町(おおつきちょう)の「セブン・イレブン足利大月町店」で、化粧品や清涼飲料水など8点(2673円相当)を盗んだとして、栃木県警足利署に窃盗(せっとう)の容疑で逮捕されました。

警察の発表によりますと、店員が在庫の確認をした際に商品の数が合わず、警察が店内の防犯カメラを確認するなどしたところ、原裕美子容疑者が浮上したそうです。

原裕美子容疑者は、警察の取り調べに対して「間違いありません」と容疑を認めているそうです。

以上の容疑で、栃木県警が8月17日(木)になって、原裕美子容疑者を逮捕、発表したのが、一連の流れです。

やっぱり、警察は「お盆」の時期を、避けたのでしょうね。原裕美子容疑者は、いったい、どんな思いで、お盆を過ごし、ご先祖さまに祈りをささげたのでしょうか。

考えれば考えるほど、ちょっぴり哀れに思えてきます。

2大会連続で、世界選手権女子マラソンに出場

さて、原裕美子容疑者は1999年4月、高校3年から、私立のスポーツ強豪校、宇都宮文星女子高等学校に転校しました。

1996年4月に今の校名に変更するまでは、宇都宮女子商業高等学校という名前でした。

主な出身者には、バスケットボールの生井(なまい)けい子さん(65歳)、元女子プロレスラー長谷川咲恵(はせがわ・さきえ)さん(47歳)、漫画家の高口里純(たかぐち・さとすみ)さん(59歳)らがいますね。

とりわけ、生井けい子さんは1976年のモントリオール五輪の日本代表チームキャプテンとして大活躍。米国を破る快挙と、得点王にもなったんですよ。

高口里純さんは、ドラマや映画にもなった『花のあすか組!』の原作者として有名ですよね。

原裕美子容疑者は2000年、宇都宮文星女子高等学校を卒業した後、京セラ(京都)に入りました。

初マラソンだった2005年3月、名古屋国際女子マラソンで、優勝候補だった渋井陽子さん(38歳)を押しのけて、いきなりマラソン初優勝を果たしました。

そんなことって、あるんですね。一発で優勝なんて、よっぽどマラソンに向いていたんでしょうね。

2005年8月の世界陸上競技選手権ヘルシンキ大会の代表に選ばれた原裕美子容疑者は、粘り強い走りを見せ、メダルには届かなかったものの、日本女子トップの6位入賞を果たしました。

ちなみに、陸上競技での入賞は、8位までです。

「9位では、まったく意味がない」と、1988年ソウル五輪男子マラソン9位に終わった瀬古利彦(せこ・としひこ)さん(61)がテレビ番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)でぼやいていましたね。

原裕美子容疑者は、その後、故障に悩まされるものの、2007年1月の大阪国際女子マラソンで、ライバル渋井陽子さんを突き放して独走、自己最高となる2時間23分48秒で復活優勝しました。

この結果、2007年9月の世界陸上競技選手権大阪大会にマラソン代表として選出されました。

当時の京セラは、京都に練習拠点を置いていたので、いわば大阪はホームですよね。いっそうの活躍が期待されていたのですが……。

超スローペースで始まった女子マラソン、原裕美子容疑者は、中間点を過ぎた辺りで、腹痛を起こし、さらに、左太腿(ふともも)を痛めるアクシデントにより脱落。結局、18位に終わりました。

故障続き、京セラ・佐倉アスリート倶楽部を退団して帰郷

原裕美子容疑者は、故障続きで、2008年の北京五輪代表を逃します。

その辺りから、ケチがつき始めたみたいですね。

2009年1月の大阪国際女子マラソンでは、ライバルの渋井陽子さんに競り負けて、無念の3位で終わります。

さらに、2009年3月、所属先の京セラを、大森国男監督と共に退社しました。

しかし、新天地への移籍計画がうまく進まず、結局、断念。

その後は、栃木県の実家に帰郷し、2012年ロンドン五輪を目指して、一人で練習を続けていました。

でも、やはり、一人では、限界があったのでしょうね。

原裕美子容疑者は一時、体重が10キロも増えてしまったそうです。

再起を決して、原裕美子容疑者は2010年1月、小出義雄(こいで・よしお)監督(78歳)率いるユニバーサルエンターテインメント(佐倉アスリート倶楽部)に加入しました。

名伯楽の指導を受けて、原裕美子容疑者は2010年8月、北海道マラソンに出場。2時間34分12秒で、見事に優勝を決めました。

しかし、その後は故障に悩まされ、鳴かず飛ばずの状態に。

2013年3月、故障の悪化などを理由に、ユニバーサルエンターテインメントを退団。

現在は、一般市民ランナーとして、地元のAASPランニングクラブに所属し、フルマラソン等へ出場したり、陸上クリニックの講師をしたりと、いわば趣味のランニングを楽しんでいたみたいです。

アスリートの傍ら、原裕美子容疑者は2009年6月、栃木県から〈とちぎ未来大使〉の委嘱を受けて、栃木県の情報発信役を務めていますね。

そんな足利の著名人、原裕美子容疑者の逮捕は、地元の人たちに取って、どれほど衝撃的だったのか、想像がつきますよね。

独身アラフォー、生活苦から犯行?

原裕美子容疑者が現在、所属するAASPランニングクラブのブログを見ても、2014年12月22日付の投稿を最後に、新しい記事は投稿されていません。

これを見る限り、原裕美子容疑者は最近、もはやランニングの活動をしていなかったのではないでしょうか。

また、姓が変わっていなかったことから、ほぼ独身だと思われます。

原裕美子容疑者の現在の職業を調べてみましたが、契約の派遣社員であるということ以外に、確実な情報はつかめませんでした。

かつては織物産業の町として栄えた足利市ですが、現在は、日本の他の地方都市と同じに斜陽に苦しんでいます。

原裕美子容疑者は、そんな“不況の町”で派遣社員として、必死に生きてきたのでしょう。

しかし、非正規雇用では、裕福に暮らすことはかなり難しいと思います。

想像するに、生活苦から化粧品や清涼飲料水などを、万引きしてしまったのではないでしょうか。

しかし、ここで、素朴な疑問が浮かびます。

わたし自身は万引きした経験はないのですが、一度に8点、2673円相当を盗むなんて、ちょっと、あり得ませんよね。

原裕美子容疑者は、精神的に病んでいたのかもしれません。

でも、それなら、警察の発表がされたか、どうか……。

もう一つ、万引きの常習犯だった可能性もあります。

店員さんの目をかすめて、お店の商品を持ち帰り、あとで防犯カメラをチェックして原裕美子容疑者の犯行と分かるなんて。

普通、万引き程度では、警察発表はされませんものね。

いくら、原裕美子容疑者が地元有名人とはいっても。

なので、原裕美子容疑者は常習犯で、警察は懲罰的に逮捕して、発表したと考えられます。

これが、最も妥当な線だとは思えませんか。

いずれにせよ、陸上世界選手権で女子マラソン6位入賞まで果たした原裕美子容疑者の転落、実はライバル渋井陽子さんがいちばん悲しんでいるのはないかという気がしてなりません。

原裕美子さん、警察の取り調べにすべてを話して、一刻も1日でも早く、罪を償ってください。

それが、アスリートして日本の子どもたちに夢を与えた、あなたへの義務だと、わたしは信じています。

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