両側Scapulaにおける体幹に力みや緊張を作った状態での反応について

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両側Scapulaにおける体幹に力みや緊張を作った状態での反応について

 両側Scapulaを通常の状態での取り組みと腹筋群に力みや緊張を作った状態での取り組みの2通り各1セットに取り組んだ。
 腹筋群に力を込めると頸部にも力が入った。頸部に力みが生じることで頭部の位置が変わり、視線が下がる感覚があった。そしてカムボックスの上下動、胸郭、肩関節、前腕等の可動域に制限が起きた。また動作に関しても動かしにくさが感じられた。
 硬化を起こした腹筋群の代表的な動作として、腹筋に力を込めて脚をあげる、または歩くといった動作がある。腹筋群に力みが起こると走ることや歩くことがぎこちない動作になり、本来は求めたくない動作となる。このような働きが上記した腹筋に力を込めて取り組んだScapulaにも起きたと考えられる。また、腹筋は動作主体の筋である以前に、腹筋の拮抗筋である脊柱起立筋等の負担の軽減という重要な役割を担っているため、柔軟性や弾力性が求められている。
以上のことから、腹筋に力を込めることは頸部等にも力みを生じさせ、広背筋群、肩関節、上肢等の可動域に制限をもたらせることにより、本来求めたくない動作になってしまうものと考えられる。そして、体幹部だけをトレーニングするのではなく、他の筋と連動していることを考えトレーニングに取り組むことが大切になってくるのではないかと思われる。

参考文献
小山裕史(2005)『初動負荷トレーニングによる野球トレーニング革命』ベースボールマガジン社

              

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