健康と長寿に必要なことは、社会との繋がりでした。
人との繋がりがとても大切なようです。
確かに分かる気がしますね。
健康で長生きする人が数多く集まっている「ブルーゾーン」という特異な地域があります。
ブルーゾーンとは、
「もし長生きの知恵が、知識や体験の積み重ねによって作られるものならば、長寿者は誰よりも豊かな知識を持ち合わせていると言える。」
ナショナルジオグラフィック誌の記者・ダン・ビュイトナー氏は、こうした考えのもと、健康で長寿な人がたくさん暮らしている地域を世界中探しまわり、健康・長寿者の割合が群を抜いて多かった4カ所の地域を「ブルーゾーン」と名付けました。
健康・長寿者の多いブルーゾーン
●イタリア・サルディーニャ島のバルバギア地方
●日本の沖縄
●アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ
●中米コスタリカのニコジャ半島
地元の医師たちに協力してもらいながら、何十人もの百歳を超えた長寿者と会い、7年という歳月をかけた調査の結果わかったことは「基本的な長寿の要因は共通している」ということ。そして、長寿は遺伝的な要因よりも、圧倒的にライフスタイル(日常の習慣)に左右されている、ということでした。
つまり、ブルーゾーンに住んでいる人たちが、何を食べて、どんなふうに暮らしているのかを知ることで、誰もが健康・長寿を実現できる可能性がグッと高まる、ということです。
では、これから一緒に「ブルーゾーン」の健康・長寿者に、ライフスタイルを学んでまいりましょう!!
イタリア・サルディーニャ島のライフスタイル
■食べ物
この地域では、全粒粉のパンに豆と野菜類、果物を主体として、副食的に羊の乳からできる伝統的なペコリーノ・チーズを食べていました。肉は日曜日や特別な日に限って食されます。
また多くの人が、毎日グラスで1~2杯の赤ワインを飲んでいることも特長的でした。
■運動
岩だらけで、陽光がきつく、谷が深く切れ込んでいるという地形から、大規模な農業は不可能だったため、伝統的に「牧羊」を主産業にしてきたサルディーニャの人々。牧羊は重労働ではありませんが、毎日何キロも歩く必要があるため、継続的に足腰の筋力を鍛えることにつながっているようです。
昔からよく言われる「足腰の強さが若さのバロメーター」を実証しているようですね。
■価値観
何よりも「家族」に大きな価値を置いていることが、どの長寿者の家庭からも推測できました。家族がお互いに気遣い合うことで、ストレスも解消されているようです。
また、どの家庭でも長寿者はその豊富な経験からとても尊敬されていて、家族全員が宝物のように大切にしていました。そのため、長期介護の施設はなく、家族は育ててくれた両親や祖父母の愛情に感謝しながら一緒に生活をしています。
加齢するにつれてより尊敬される、という価値観が、ますます長寿者の生きがいになっているのかもしれませんね。
イタリア・サルディーニャ島における「健康と長寿のルール」
①植物性食品を主体にした粗食
②家族を最優先に考える
③ヤギの乳を飲む習慣
④長寿者を大切にする文化
⑤よく歩く
⑥毎日グラスに1、2杯の赤ワインを飲む
⑦友人たちと談笑する
食べ物や運動といった「生活習慣」と、価値観などによる「心の持ち方」が、健康で長寿な人生に大きく影響していることがわかります。
毎日の生活に「健康と長寿のルール」をぜひお役立てください。
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