1年間のマネーの動き
■1月 : ご祝儀相場
新たな年に入り、株高になりやすい月です。
通常、年末年始はマーケットが休みなので、12月に利益確定をしたお金がキャッシュポジションとして大量にあります。
外資系の金融機関は評価体系が1月から12月までの評価体系になっており、年が変わってしまうと昨年の実績はゼロになり、新たな年の目標が課せられます。
すると、1月は大量の現金ポジションを再び金融商品に投資をする月になります。
通常、数百億円の預かり資産を持っているプライベートバンカーは、1月にお客様に新たな投資を提案することが多く、株価も値上がりすることが多いです。
■4月 : 新年度相場
新年度に入り、生損保や年金基金などの機関投資家が、株式の資産配分を見直してきます。
個人投資家とは比べ物にならない規模のお金が、機関投資家の買いでマーケットに入ってきます。
更に、3月末決算発表の会社の業績予想が続々と発表になり、増収増益予想の企業などに買い注文が集まりやすい時期でもあります。
■5月 : Sell in May(5月に売れ)
海外のヘッジファンドの決算が6月に多く、ヘッジファンドの解約には「45日ルール」というものがあります。
ヘッジファンドを解約する時には、決算日の45日前までに行わなければならないというものです。
すると、6月決算のヘッジファンドの解約に備えて、5月に売り注文が多くなりやすいのです。
また、日本株はゴールデンウィークの間は株式市場は休みです。
1週間近く身動きが取れない状態は嫌なので、ゴールデンウィーク前後には売り注文が出やすくなります。