ウォーレンバフェットは株式分割に否定的である

 

バフェットは株式分割に非常に否定的である。株式分割などの,事業価値ではなく株価に着目した行動を取れば,既存株主よりも質の低い買い手(新たな株主)を引き寄せることになる。分割で得をすると考えたり,分割を理由に株式に投資したりする投資家は,当社の現在の株主構成の質を確実に悪化させるとバフェットは考えている。バークシャー・ハザウェイはA種株式に関しては株式分割を行わず,その結果,株価は2006年には10万ドル,2014年には20万ドルを突破している。簡単に投資ができる株価水準ではないが,バフェットは株式分割がもたらす株主構成の質の悪化というマイナス面を重視している。株式分割により期待される流動性の改善に関しても非常に否定的であり,次のように述べている。「パートナー数人と共同で事業を行っている場合に,パートナーが共同事業から頻繁に退出することを望むならば,我々は落胆するだろう。上場企業を経営する際にも,我々は同じように考える。」

 

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