スターバックスなど“日本初上陸店”が続々 売りは「体験」

大手コーヒーチェーンのスターバックスは、日本で初めてとなる高級店を28日からオープンする。最近では、フランスのスポーツメーカーやアメリカ発のピザ店などが相次いで日本に「初上陸」。いずれも、その店ならではの「体験」を売りにしているという。

28日にオープンする「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」。ここはスターバックスにとって、世界で5番目、日本初上陸となる旗艦店。高級感のあるデザインとゆったりとしたスペースが特徴。

まず目に飛び込んでくるのは、高さおよそ17メートルの焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を貯蔵するタンク。「キャスク」というもので、近くを流れる目黒川の桜並木をイメージし、2100枚の桜の花びらをかたどった装飾が施されている。

その下には大型の焙煎(ばいせん)機がある。店内に張り巡らされた、透明なチューブの中で運ばれているのはコーヒー豆。

コーヒー豆が一杯のコーヒーになるまでの過程をみることができる。

提供されるコーヒーもこれまでにないもの。ウイスキーの樽の中で熟成させた豆から作ったコーヒーは、芳醇(ほうじゅん)な香りが楽しめるという。

珍しいコーヒーなど、およそ60種類のドリンクを味わえるだけでなく、日本にある店舗としては初めて、本格的なベーカリーも併設した。お客を楽しませる仕掛けが随所に用意されている。

日本初上陸は、他にもある。今月9日にオープンしたピザ店は、アメリカから日本“初”上陸。店の“売り”は、4種類のソース、3種類のチーズ、そして24種類の具材から好きなものを自分で選べること。

迷った時には、店員さんがオススメを教えてくれる。

利用客「目の前にあるものを好きなだけ入れたかった」

利用客「この(店の)感じとかも含めて楽しい」

「自作のピザ」には、お店に来ないとできない“体験”をしてもらう狙いがあるという。

ピッツァ・クチノバ 中西一智さん「やはり、選ぶ楽しみ、あるいは目の前で焼き上げるライブ感。店の雰囲気も含めた外食が楽しいことということを感じていただきたい」

世界的なスポーツ用品メーカーも、日本“初”上陸する。

来月29日にオープンするのは、世界51か国1500以上の店舗を展開しているフランスの総合スポーツ用品メーカー、デカトロンの日本1号店。

売りのひとつは“広い店舗”。取り扱うスポーツの種類は100以上。初心者から上級者まで使える幅広い商品がそろっている。

そして、広いスペースを利用して、さまざまな商品の“使い心地”を試しながら選ぶことができる。

さらに、魅力のひとつは低価格。バックパックは、なんと350円。簡単に開くテントは9900円。キャンプ用具一式でおよそ1万5000円、手軽にそろえることができる。

こうした低価格の理由は、世界展開のための大量生産と、デザイン・開発・販売まで自社が一括で行っているから。

デカトロンジャパン・コミュニケーション担当 仲志乃生さん「自分の興味のあるスポーツの製品も試せますし、例えばお店に来て、『あっ!この製品なんだろう』ということで、実際に使ってみて試してみて、そこからスポーツに入っていっていただけるようなお店づくりをしています」

どうすれば、食事や買い物をより楽しんでもらえるのか、店側もあの手この手で工夫を凝らしている。

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