サラリーマンで出世する人は感情のコントロールが上手い

日常生活

会社で働いているといろいろと不愉快なことが起こる。時にはどうにも我慢ならないようなこともある。だが感情を爆発させてしまうとあまりいいことはない。組織で仕事をする以上は、そして出世を考えるのであれば、感情は抑制した方がよい。

会社は一種の我慢大会

冒頭の主張とは正反対になるが、すべての状況において感情を抑制しなければならないわけではない。あまり数的には多くないが、中には成果主義が徹底されていて、どうすれば出世できるのか明確な組織もある。
このようなところでは、無理に感情を押し殺す必要はない。不当なことに対しては怒ったりしてもよいだろう。営業系の一部の会社では、平気で部下を罵倒しているところもある。

だが日本の会社のほとんどはそのような社風にはなっていない。年功序列が基本となっており周囲との協調性が重視されている。
そのような環境において感情を表に出すことは、確実にマイナス評価となる。それは上司であっても同様だ。
年功序列社会では上司の正当性は極論すると年齢しかない。実績による昇進ではないので、部下に怒鳴り散らす権利は与えられていないのだ。

上から下まで感情を出さないように我慢大会をしているわけで、バカバカしいといえばバカバカしいのだが、愚痴を言っても始まらない。それがルールなのだから受け入れるしかないだろう。

とはいえ、無理に感情を我慢していると精神衛生上よくない。場合によってはうつになってしまう人もいる。組織でうまくやっていける人は、単純に感情を押し殺すのではなく、自分なりに感情をコントールする処理の方法を見つけ出しているのだ。

感情を押し殺すのではなく自覚する

メーカーで管理職を務めるYさんによれば、感情をうまくコントロールするためには、自分が感情的になっていることを自覚することが重要だという。
若い頃に感情を爆発させて後悔したYさんは、自分なりにいろいろな方法を試してみた。もっとも効果的だったのは、自分の感情を自覚することだった。

人間は感情的になるのはやむを得ない。だが自身が感情的になっていることを自覚できないと、下手をすると際限ない状態にまで突入してしまう。

だが「自分は今感情的になっているな」ということが自覚できると、その後の行動は大きく変わってくるという。

Yさんは感情的になっていることを自覚した場合には、一旦その場をリセットするように心掛けている。それができるようになってからは、他人との間でのトラブルがほとんどなくなったという。

これは、感情的になっている自分とそれを自覚している自分の2人がいるような感覚である。このやり方のいいところは、無理に感情を押し殺していない点である。あくまで感情的なっている自分を理解しているだけで、感情そのものは押し殺していないのだ。

このやり方をマスターしてからは、湧きあがった感情がどの程度の期間で収まってくるのかも事前に予想できるようになってきたという。ここまでくれば感情のコントロールも完璧といえるだろう。

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