任天堂の元社長、故岩田さんの言葉は心に響く。『 岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』

日常生活

 

 

 

 

社会人3年目、SEをやってます。
SEを目指したのは、ゲームが好きで岩田さんに出会い、その生き方考え方に傾倒し、自分にも人に寄り添うものづくりがやりたいと思ったからです。

3年目というのは転職を考えたり、今の会社で働き続けるのは?と迷う時期でもあります。事実、同期は何人も辞めていきました。

しかし私は自らキャリアも描けず、目の前の仕事にただ忙殺される日々。

お客様と共に歩むものづくりを目指していましたが、そんなことも忘れて、顧客には近くて遠い大企業組織の末端で、毎日誰が辞めるかの腹の探り合いの空気が流れる中、既に諦めた気持ちで仕事をしていました。
いつものように、何かしら勉強してスキルの1つも身につけねばと、IT関係の書籍を漁っている中で、たまたまこの本を見つけました。

私は「ほぼ日」や「社長が訊く」などを就活の時に暗記するほど読んでおり、岩田さんの話はだいたい知っていましたが、たまには趣味の本でもと何気なく注文をしました。

読んで気づいたのは、自分はこんなにも岩田さんを尊敬し、高い目標を掲げてIT業界に入ってきたのに、今はそんな目標を忘れて日々甘えていることでした。
他者を尊敬する、周りの人がハッピーになれるように仕事をする、合理的に考えて自分がやるのが最適と判断したら覚悟を決める。
自分は社会人になって、岩田さんの像から離れてしまっていました。

ここからは懺悔になるかもしれません。
私は自分より仕事ができない年上を軽蔑し、会社を離れて行く人間を見て会社の愚痴を言い、顧客は遠く離れてるから末端の自分にはできることがないと、ずっと考えていました。この業界、会社が悪いとずっと思っていました。周りの人たちが愚痴しか言わない、どんどん離れて行くのに自分も知らず知らず染まってしまっていました。

しかし、岩田さんが同じ状況にいたらどうするだろうか?
こんな愚痴を言うだろうか?
何も言わずに会社を去って行くだろうか?

そうはしないでしょう。答えはこの本に書いてあります。
岩田さんは課題解決を好んでいました。課題解決をする事で、周りの人が幸せになる事を何よりの幸せとしていました。
会社のことを考え、HAL研時代には社員全員との面談をして強み見出し、それを武器に借金返済を遂行しました。
業界全体のことを考え、任天堂時代にはゲーム人口の拡大をテーマにDSやWiiを生み出しました。

大きな実績に見えますが、考えていたことはシンプルです。周り人を幸せにすること。
自分は既に、忘れてしまっていたものでした。
ゲームやちょっとしたツールを作って、友人が喜んでくれていた大学時代。これがものづくりを得意だと認識した時だったことを思い出しました。

多くの人に知ってほしいです。
そして将来の自分に伝えたい。
忘れないでほしい。周り人の幸せを考え、ゲームに真摯に向き合い続けた人の生き様はここにあります。自分はこんなところで愚痴を言っている場合ではありません。今目の前に多くの課題がある中、自分ができることは何かを考える必要があるのだと。

 

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